看護学校のオープンキャンパスでは、

  • 学校説明
  • 校内見学
  • 模擬授業
  • 看護体験
  • 在校生との交流
  • 個別相談
  • 入試説明

などが行われることがあります。

内容は学校によって異なります。

例えば、2026年度の大阪済生会野江看護専門学校では、学校説明会、施設見学、看護学生体験、在校生との交流が組み込まれています。草津看護専門学校では、模擬授業、校舎見学、技術演習体験などが行われています。

ただし、

オープンキャンパスは、参加すること自体が目的ではありません。

大切なのは、

「この学校で数年間学び続けられそうか」

を具体的に確認することです。

学校のWebサイトや募集要項で分かることは事前に確認し、現地では、実際に行かなければ分かりにくいことを確かめていきましょう。

「確認すること」を決めてから行く

オープンキャンパスへ行く前に、

自分が何を確認したいのか

を整理しておきます。

例えば、

  • 授業
  • 実習
  • 学生生活
  • 通学
  • 入試
  • 卒業後の進路

などです。

何も決めずに参加すると、

「校舎がきれいだった」

「先生の説明が分かりやすかった」

「学生の雰囲気が良かった」

という印象だけで終わってしまうことがあります。

もちろん、そうした印象も学校選びの材料になります。

しかし、それだけでは、

自分が実際にその学校へ通い、学び続けられるか

までは判断できません。

募集要項に書かれている出願資格、入試方式、試験科目、日程などは、できるだけ事前に確認しておきましょう。

「看護学校の募集要項はどこを見る?」

そのうえで、

募集要項やWebサイトだけでは分からなかったことを、オープンキャンパスで確認する

という使い方をします。

授業の進め方を確認する

看護学校へ入学すると、講義だけでなく、演習や実習などさまざまな形で学びます。

オープンキャンパスで模擬授業や授業紹介が行われる場合は、

  • どのように授業が進むのか
  • 演習はどの程度あるのか
  • グループで取り組む授業があるのか
  • どのような教材を使うのか

などを見てみましょう。

学校によっては、看護技術を体験できるプログラムもあります。

例えば、西日本看護専門学校では、2026年度のオープンキャンパスで、バイタルサイン測定、手洗い、ガーゼ交換、新生児のお世話などを扱う看護体験が組まれています。

社会人になってから受験する人の場合、

「高校を卒業してから長いので、授業についていけるだろうか」

と不安に感じることもあるでしょう。

その場合は、

  • 学習について相談できる仕組みがあるか
  • 補習などの学習支援があるか
  • 国家試験対策をどのように行っているか

なども確認しておくとよいでしょう。

ただし、国家試験合格率だけで学校の良し悪しを判断するのは適切ではありません。

実習について確認する

看護学校を選ぶときは、

実習についても確認しておく必要があります。

募集要項だけでは、実際の実習の様子までは分かりにくいことがあります。

確認したいのは、例えば、

  • 主な実習先
  • 実習先までの移動
  • 実習が行われる時期
  • 実習期間
  • 実習日の開始時刻
  • 実習前後に必要な学習

などです。

学校によっては、オープンキャンパスで実習施設を紹介したり、実習病院の見学を行ったりする場合もあります。草津看護専門学校では、2026年度の一部日程で実習病院の見学が組み込まれています。

「実習は大変そう」という漠然とした印象だけで考えるのではなく、

その学校では、どこで、どのように実習するのか

を具体的に確認しましょう。

通学時間と学校までの動線を確認する

オープンキャンパスへ行くことには、もう一つ大きな意味があります。

実際の通学経路を確認できること

です。

Webの地図では近く見えても、

  • 乗換えが多い
  • 最寄駅から学校まで遠い
  • 朝は電車が混雑する
  • バスの本数が少ない

といったことがあります。

オープンキャンパスへ行くときは、

「今日は学校見学に来ている」のではなく、「入学したらこの道を何度も通う」

と考えてみてください。

確認したいのは、

  • 自宅から学校まで何分かかるか
  • 乗換えは何回あるか
  • 最寄駅やバス停からどの程度歩くか
  • 無理なく通える経路か

などです。

オープンキャンパスが休日や日中に行われる場合は、実際の登校時間帯の混雑までは分かりません。平日の通学時間帯も想定して確認しておきましょう。

校内設備は「使う場面」を考えて確認する

校内見学では、校舎が新しいか、設備が立派かだけを見る必要はありません。

例えば、

  • 教室
  • 看護実習室
  • 図書室
  • 自習スペース
  • PCなどの学習環境
  • 食事をする場所
  • ロッカー
  • 休憩できる場所

などを確認します。

大切なのは、

入学したら自分がどのように使うのか

を考えて見ることです。

例えば図書室なら、

「本がたくさんある」

だけではなく、

授業の前後に自習できそうか

という見方もできます。

実習室なら、

どのような看護技術を学ぶ場所なのか

という説明も聞いてみましょう。

在校生の様子を確認する

在校生と話せる機会があれば、学校を知るための重要な材料になります。

2026年度のオープンキャンパスでも、在校生との交流や学生懇談会をプログラムに入れている看護学校があります。

例えば、

  • 授業についてどう感じているか
  • 実習はどのように進むのか
  • 学校生活で大変なことは何か
  • 普段どこで勉強しているか

など、実際に通っている学生だから分かることがあります。

社会人経験者や既卒者がどの程度いるのか気になる場合は、それも確認してよいでしょう。

ただし、

社会人の学生が多いから自分に合う、少ないから合わない

と単純に判断する必要はありません。

在校生の話は、学校を知るための一つの材料として受け取りましょう。

教員や学校側の説明も確認する

オープンキャンパスでは、

何を説明しているかだけでなく、どのように説明しているか

も見ておきましょう。

例えば、

  • 質問に具体的に答えてくれるか
  • 実習について具体的な説明があるか
  • 学習支援について説明があるか
  • 入試について分かりやすく説明しているか

などです。

学校の良いところを説明するのは当然です。

そのため、

実際に入学してから大変になることについても、具体的に説明されているか

という視点を持っておくとよいでしょう。

入試について分からないことを確認する

オープンキャンパスでは、入試説明が行われる場合があります。

日本大学医学部附属看護専門学校などでも、学校説明会の中で学校の特色や就職状況、国家試験などについて説明しています。学校によっては、入試相談や個別進学相談を行っています。

ただし、入試に関する基本情報は、

まず募集要項で確認する

のが原則です。

そのうえで、

  • 自分がどの入試方式を利用できるのか
  • 募集要項のこの表現はどういう意味か
  • 必要書類について分からないことがある
  • 過去問は入手できるか

など、募集要項だけでは分からなかったことを聞きます。

また、オープンキャンパスで説明を受けたあとでも、

実際に出願するときは、受験する年度の最新の募集要項を改めて確認してください。

入試条件は、最終的には募集要項で確認します。

卒業後の進路を確認する

看護学校を選ぶときは、入学することだけでなく、卒業後まで見ておくことも大切です。
確認したいのは、

  • 主な就職先
  • 就職実績
  • 就職支援
  • 卒業後に進学する人がいるか

などです。
Webサイトで確認できる情報は事前に見ておき、そのうえで、就職支援の具体的な内容や、卒業生がどのような進路を選んでいるのかなど、分からない点をオープンキャンパスで確認しましょう。

個別相談で聞きたいことを準備する

オープンキャンパスで個別相談が行われている場合は、活用してみましょう。

例えば、丹波市立看護専門学校では、2026年度のオープンキャンパスで希望者向けの個別相談を実施しています。昭和医科大学附属看護専門学校でも、教員や事務担当者、在校生に相談できる時間が設けられています。

個別相談で聞きたいことは、事前にメモしておくと便利です。

例えば、

  • 自分が利用できる入試方式
  • 学習支援
  • 実習
  • 学生生活
  • 就職
  • 奨学金
  • 出願書類

などです。

ただし、

学校のWebサイトや募集要項を見れば分かることを、すべて最初から質問する必要はありません。

事前に調べたうえで、

自分の場合はどうなるのか分からないこと

を中心に聞くと、個別相談を有効に使えます。

可能なら複数校を比較する

可能であれば、複数の看護学校のオープンキャンパスに参加してみましょう。

初めて看護学校を見ると、

「看護学校とはこういうところなのだろう」

と思うかもしれません。

しかし、別の学校へ行くと、

  • 授業の説明
  • 実習環境
  • 校内設備
  • 学生の様子
  • 教員の説明
  • 通学条件

などに違いがあることが分かります。

比較して初めて見える違いがあります。

第一志望校がすでに決まっている場合でも、別の学校を見ることで、

「なぜ自分はこの学校を選びたいのか」

が、より具体的になることもあります。

参加したらメモを残す

オープンキャンパスから帰ったら、その日のうちに簡単なメモを残しておきましょう。

例えば、次のような形です。

項目確認したこと・印象
授業
実習
通学
設備
学生
教員
入試
卒業後
良かった点
気になった点
確認できなかったこと
他校と比較したいこと

複数校を見ていると、後から「これはどの学校の話だっただろう」と分からなくなることがあります。

特に、

  • 良かった点
  • 気になった点
  • 確認できなかったこと
  • 他校と比較したいこと

を残しておくと、学校を比較するときに役立ちます。

オープンキャンパスでは、学校の雰囲気や第一印象も大切な判断材料です。ただし、それだけで決めず、事前に決めた確認項目と参加後の記録をもとに、他校とも比較して考えましょう。

学校や入試について確認したら、次は実際の入試問題を見て、どの程度の準備が必要かを確認します。

次に読む → 「看護学校の過去問はどう手に入れてどう使う?」

(制度・学校情報確認:2026年9月)