看護学校を受験しようと思って募集要項を開くと、
- 出願資格
- 入試方式
- 募集人数
- 出願期間
- 試験日
- 試験科目
- 出願書類
- 入学手続
など、多くの情報が並んでいます。
最初からすべてを細かく読むと、どこが重要なのか分かりにくくなることがあります。
募集要項を見るときは、まず、
「自分がこの学校を受験できるか」
を確認するところから始めると分かりやすくなります。
その後、
最新年度か
↓
出願資格
↓
入試方式
↓
出願期間・試験日
↓
試験科目・選抜方法
↓
必要書類
↓
入学手続
という順に確認していきます。
まず最新年度の募集要項か確認する
最初に確認したいのは、
受験する年度の募集要項かどうか
です。
募集要項は、毎年まったく同じとは限りません。
例えば、
- 出願資格
- 入試方式
- 募集人数
- 試験科目
- 出願期間
- 試験日
などが変更されることがあります。
学校のWebサイトには、最新年度の募集要項だけでなく、前年度の募集要項や参考資料が残っている場合もあります。
受験する年度の募集要項がまだ公開されていない場合は、前年度の募集要項を参考にすることもできます。
ただし、出願資格や試験科目、日程などが変更されることがあるため、受験年度の募集要項が公開されたら必ず確認し直してください。
募集要項を開いたら、内容を読む前に、
「2027年度」「令和9年度」など、受験する年度が記載されているか
を確認しましょう。
「出願資格」を確認する
年度を確認したら、次に見るのは試験科目ではなく、
出願資格
です。
どれだけ受けたい学校でも、出願資格を満たしていなければ、その入試方式には出願できません。
出願資格では、例えば、
- 高校卒業などの学歴
- 高等学校卒業程度認定試験
- 年齢
- 就業経験
- 居住地や勤務地
- 専願
- 学校独自の条件
などを確認します。
条件は学校や入試方式によって異なります。
例えば、製鉄記念八幡看護専門学校の2027年度社会人入学試験では、高校卒業以上などに加えて、就労経験2年以上、合格した場合は必ず入学することが条件になっています。
一方、PL学園衛生看護専門学校では、2027年度の社会人入学試験について、高校卒業後に高等教育機関へ進学した経験または就業経験があることなどを条件としています。一般入学試験の出願資格は別に設定されています。
このように、
「社会人」という言葉の意味や必要な経験年数が、すべての学校で同じとは限りません。
分からない条件があれば、自分で解釈して出願せず、学校に確認しましょう。
年齢について気になる場合はこちらで整理しています。
次に利用できる入試方式を確認する
出願資格を確認したら、自分が利用できる入試方式を見ます。
学校によって、
- 一般選抜
- 社会人選抜
- 推薦
- 総合型
など、複数の入試方式があります。
名称も学校によって異なる場合があります。
社会人だからといって、
社会人選抜だけを受けなければならないわけではありません。
条件を満たせば、一般選抜など別の方式を受験できる場合があります。
複数の入試方式を利用できる場合は、
- 試験科目
- 日程
- 専願か併願できるか
- 募集人数
などを比較します。
入試方式そのものについては、こちらで整理しています。
社会人選抜と一般選抜のどちらを選ぶかについては、こちらを確認してください。
出願期間と試験日を確認する
次に、日程を確認します。
見るのは試験日だけではありません。
少なくとも、
- 出願受付開始日
- 出願締切日
- 試験日
- 合格発表日
- 入学手続期限
を確認します。
特に注意したいのが、郵送で出願するときの締切です。
募集要項には、
「必着」
と書かれている場合と、
「消印有効」
と書かれている場合があります。
「必着」は、締切日までに学校へ届いている必要があります。
「消印有効」は、指定された日までの消印があれば受け付けられるという意味です。
同じ「締切日」でも意味が違うため、必ず確認してください。
また、Web出願では、
- 登録期限
- 検定料の支払期限
- 書類郵送期限
がそれぞれ異なる場合があります。
「Webで入力したから出願完了」とは限りません。
例えば、PL学園衛生看護専門学校ではWeb出願を採用していますが、別途郵送が必要な書類もあります。
社会人の場合は仕事の予定もあるため、試験日だけでなく、書類を取り寄せる時間や郵送に必要な日数も含めて考えておきましょう。
選抜方法と試験科目を確認する
日程を確認したら、次に選抜方法と試験科目を確認します。
看護学校の入試では、学校や入試方式によって、選抜方法や試験科目が異なります。
例えば、
- 国語
- 数学
- 英語
- 理科
- 小論文
- 面接
- 書類審査
などがあります。
どの科目が必要かは学校によって異なります。
理科を課す学校もあります。
例えば、国立看護大学校の一般選抜では、2027年度も「生物基礎・生物」が試験科目に含まれています。出題範囲は「生物基礎」と「生物」の内容です。
※「生物基礎」は、現在の高校理科の科目名です。
社会人になってから受験する場合、高校時代とは科目名や学習内容の区分が変わっていることもあります。
募集要項では、
- 何を受験するのか
- 選択科目があるか
- 出題範囲
- 試験時間
- 面接があるか
- 書類審査があるか
- 配点が公表されているか
まで確認しましょう。
試験科目名だけを見て、「昔勉強した内容と同じだろう」と判断しないことも大切です。
過去問については、こちらで詳しく整理します。
→ 「看護学校の過去問はどう手に入れてどう使う?」
募集人数を確認する
募集要項では、募集人数も確認します。
ここで注意したいのは、
学校全体の入学定員と、各入試方式の募集人数が同じとは限らない
ことです。
例えば、
- 推薦と一般を合わせて40名
- 社会人選抜は若干名
- 複数方式を合わせた人数
など、学校によって示し方が異なります。
ただし、
募集人数が少ないから難しい、多いから受かりやすい
と単純には判断できません。
実際の難しさを考えるには、募集人数だけでなく、受験者数や試験内容なども見る必要があります。
→ 「看護学校の難易度・偏差値はどう考える?」
出願書類を確認する
社会人受験生が早めに確認しておきたいのが、出願書類です。
学校によって、
- 入学願書
- 写真
- 卒業証明書
- 成績証明書
- 調査書
- 志望理由書
- 職歴などに関する書類
- 学校指定の書類
などが必要になります。
特に、高校を卒業してから長い年月がたっている場合は注意が必要です。
高校によっては、卒業から一定期間が経過すると、調査書や成績証明書を発行できない場合があります。
その場合の対応も学校によって異なります。
例えば、PL学園衛生看護専門学校の2027年度募集要項では、高校卒業後5年以上経過して調査書が発行されない場合は、高校の卒業証明書を提出するよう定めています。
しかし、
「卒業後5年なら、どの看護学校でも卒業証明書でよい」
という意味ではありません。
これは、その学校の2027年度入試で定められている扱いです。
自分が受験する学校の募集要項を確認してください。
証明書の発行に時間がかかることもあります。
志望校になったら、出願直前ではなく、早めに必要書類を確認しておきましょう。
入学検定料と支払方法を確認する
募集要項には、入学検定料も記載されています。
確認するのは、
- 金額
- 支払方法
- 支払期限
- Web出願の場合の手続
- 支払後の扱い
です。
複数校を受験する場合は、検定料も受験費用の一部になります。
学校へ支払う学費については、こちらで整
理しています。
合格後の入学手続も見ておく
募集要項は、試験当日までの説明だけではありません。
合格後の手続についても確認しておきましょう。
見るのは、
- 入学手続期限
- 入学金などの納付期限
- 提出書類
- 専願の場合の扱い
などです。
特に複数校を受験する場合は、
第一志望校の合格発表より前に、別の学校の入学手続期限が来る
ことも考えられます。
その場合、入学金などをいつまでに支払う必要があるのかが、学校選びや受験日程にも関係します。
試験日だけでなく、
合格発表日と入学手続期限までセットで確認する
ようにしましょう。
分からない条件は学校に確認する
募集要項を読んでも、自分が条件を満たしているのか判断できないことがあります。
例えば、
- この職歴は就業経験に含まれるのか
- 自分の学歴で出願できるのか
- 調査書が発行されない場合はどうするのか
- この証明書で代用できるのか
- 専願条件をどう考えればよいのか
といった場合です。
このようなときは、
「たぶん大丈夫だろう」と自己判断しないこと
が重要です。
出願前に学校へ確認しましょう。
募集要項の条件を満たしていなければ、試験を受ける以前の問題になります。
分からないことを事前に確認することも、出願準備の一部です。
候補校ではここまで確認する
まだ複数の学校を比較している候補校の段階では、募集要項を最初から最後まで細かく読む必要はありません。
まず、
- 最新年度の募集要項か
- 出願資格を満たしているか
- 利用できる入試方式があるか
- 試験科目は何か
- 試験日はいつか
- 募集人数や入学手続など大きな条件に問題がないか
を確認します。
この段階の目的は、
その学校を候補として残すかどうかを判断すること
です。
細かな出願書類の書き方まで確認する必要はありません。
志望校になったら細部まで確認する
候補校の中から、
「この学校を受験したい」
と考えるようになったら、募集要項をさらに細かく確認します。
例えば、
- 出願期間
- 出願方法
- 必要書類
- 検定料
- 試験時間
- 試験会場
- 合格発表
- 入学手続期限
- 注意事項
です。
この段階では、
「受験できるか」だけではなく、「間違いなく出願できるか」
まで確認します。
候補校と志望校では、募集要項の読み方も変わります。
募集要項で確認したい項目
実際に募集要項を見るときは、次の項目を確認してみましょう。
| 確認項目 | 確認すること |
|---|---|
| 年度 | 受験する年度の募集要項か |
| 出願資格 | 自分が条件を満たしているか |
| 入試方式 | 利用できる方式はどれか |
| 募集人数 | 方式ごとの人数はどうなっているか |
| 出願期間 | いつからいつまでか |
| 出願方法 | Web・郵送・窓口など |
| 試験日 | 他校や仕事と重ならないか |
| 試験科目 | 国語・数学・英語・理科・小論文など何を受けるか |
| 選抜方法 | 面接・書類審査などがあるか |
| 必要書類 | 何を用意するか |
| 検定料 | 金額・支払期限・方法 |
| 合格発表 | いつか |
| 入学手続 | 期限と必要な納付・書類 |
候補校を複数比較するときは、この項目を同じ順番で確認しておくと、学校ごとの違いが分かりやすくなります。
まず「受験できるか」から確認する
募集要項には、多くの情報が掲載されています。
しかし、最初からすべてを細かく読む必要はありません。
まず、
最新年度の募集要項か
を確認し、次に、
自分が出願資格を満たしているか
を確認します。
そのうえで、
- 入試方式
- 日程
- 試験科目
- 必要書類
- 入学手続
へ進みます。
候補校では、
「自分が受験できるか」
を確認し、
志望校になったら、
「間違いなく出願できるか」
まで細かく確認していきましょう。
分からない条件があれば、自己判断せず、出願前に学校へ確認してください。
募集要項で受験条件や入試内容を確認したら、次は書面だけでは分からない学校の情報を確認します。
次に読む → 「看護学校のオープンキャンパスで何を見る?」
(制度情報確認:2026年9月)