看護学校受験ガイド なる!看(第71号 2001年8月25日発行)
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1.まうりん先生の小論文特別ゼミ
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こんにちは、まうりんです。
さて今回は小論文について書きます。
推薦入試が気になる人は多いでしょうね。では何をしたらいいのでしょう。
『志望動機』『どんな看護婦になりたいか』『私の長所や短所』
そういったものを書くのはもちろんです。ただしこれはウオーミングアップ。
今までまるで文章を書いたことがない人がまずやることです。
これは是非誰かに見てもらって下さい。ただしあなたより大人の人に。
仲のいい友達なんかじゃだめですよ。できたら親も避けましょう。
だって「まあまあいいんじゃない?」という返事が返ってくるから。
絶対なにか批評をしそうな人に見せましょう。親がそういう性格なら親でもよし。
それから小論文の問題集にとりかかっていきましょう。
なんでもいいから書く、これに慣れることが最初の1,2回で大事なことです。
「優等生的な文を書こうとするとかけない、結局は地をださないといけない」
これに気づくのが大事なのです。
どうしても国語が苦手な人で、受験校が専門学校の人はウオーミングアップまで
でもかまいません。推薦は通らないかもしれませんが、一般入試があります。
面接で明るさ(アホさではない)をアピールできれば合格します。
昨年うけもった子でウオーミングアップですでに泣いちゃった子います。
でも専門は(一般入試)2校うかりましたよ。すごく明るい子でした。
小論文は得意だと多少有利ですが、合格のために絶対必要なわけではないのです。
絶対に必要なのは学科試験の学力です。
推薦終わっても、一般があるんですからね!!
推薦のための小論文はせいぜい、書いても(ウオーミングアップ含め)
5回が限度です。
さて私の周囲は4大志望の子も多いのです。
もちろん小論文対策も頼まれます。だから課題文を出します。
看護系とはいっても、題材は看護からとは限りません。
ですから一番初めに出す課題を、私は決めています。
★小論文特別課題
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男女平等社会だって?いつからそういう風にいわれるようになったのだろう。
たとえば女性が朝早く起きて、男性がまだベッドの中にいるとしよう。
女性はとても腹立たしい。「もう、朝食の準備くらい自分でしてよ。バタ-も
牛乳も冷蔵庫に入ってるんだから。パンはテ-ブルの上よ」といらいらして
言ってしまう。
女性が先に家をでて、朝食の準備をしていない状況。これを男女逆に考えると
どうだろう?あなたの感じ方はちがうのではないか。
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このことについて、
1.なぜ女性はいらいらして「バターも牛乳も冷蔵庫に入っている」と言うの
か。
2.この文章について思うことを自由に書きなさい。
そうすると99パーセント書かれるのは
(中略)
・・・ここまでかければ多分総得点の7~8割とれます。
ということで、この問題を一番初めにすると「、、、現代文勉強します」となっ
て、生徒は現代文の勉強を始めます。
小論文とはいえ4年制の場合は圧倒的に現代文の能力(読解力)が重要なのです。
たぶん現代文の偏差値と、小論文模試の偏差値って同じくらいですよ。
たまに現代文の偏差値が70位で小論文は80とかいう人いますけど、
そんなの全国で数人しかいないからほっときましょう。
ということで、現代文の勉強がんばりましょうね。
現代文の力が同じなら、書かれる文章は人がちがっても実はあまりかわりません。
採点者からみたらあまり変わり映えしないです。
書き慣れていたら字がきれいだったり、誤字脱字がなかったりで減点部分が少な
いですが。差はその程度です。だからその差が実は大事。
日頃から他人に好感を与える字を書くようにしましょう。
最近の女の子に多い、ひんまがった字は「お前なめとんのか」と思います。
字の美しさと誤字脱字の配点は、総得点の4分の1を占めます。
字が美しいのはそれだけで有利です。
ですので、小論文はやりすぎない、推薦入試前なら3,4回書けば充分です。
一般入試のためにがんばりましょう。
そのために現代文を勉強すれば、たとえ国公立の二次小論文でもこわくない。
だって現代文の偏差値と小論文の偏差値はおなじくらいなんですもん。
まう部屋
http://www27.freeweb.ne.jp/diary/maubeya/index.html
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2.なるかんゼミ
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まうりん先生、夏期講習を無事乗り越えられたようですね。本当にお疲れ様でし
た。今回は特別ゼミとして小論文についてアドバイスをお寄せいただきました。
次回メルマガで、今回(中略)とした部分のまうりん先生の解説を掲載します。
それまでに、小論文特別課題をご自分で解いておいてください。頭で考えるだけ
ではダメです。必ず「書いて」、文章として残しておいてください。
自分で考えて、文章にしたものを作ってから次回の解説をお読みなると、小論文
対策の最重要ポイントへの「気づき」が得られるはずです。お楽しみに。
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3.読者からのお便り
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なるかんさん、こんにちは。
初めて、メールを送らせて頂きます。
私は現在、国立の医療短大の1年生で、42歳の男子です。
去年は、社会人として働きながら受験勉強をして、
この春、晴れて看護学生になることができました。
受験生のころは、なるかんさんのホームページやメルマガから
たくさんの情報を得ることができ、また、ときには励ましを受けたことを、
大変ありがたく思っております。
今回、お便りをさせていただいたのは、
メルマガvol.70の「読者からのお便り」を読んで、
大きなショックを受けたからです。
最初は、よくある受験相談だな、と思っていましたが、
相談者の返信メールを読んだとき、わが目を疑いました。
信じられないような文章がそこにあったからです。
なるかんさんの返事を何度読み返してみても、
相談者のいうような、皮肉やバカにした言い方は感じられず、
むしろ、親身で適切なアドバイスだと、私は思います。
私が思うに、相談者の質問
>>> そこで、社会人推薦、というより短大推薦みたいなものを実践している東京
>>> 神奈川・千葉の大学・短大・専門学校を教えてください。
に対する、なるかんさんの答えとして、
>>短大推薦というのはないでしょう。
または、
>>個別の学校の情報はご自分でガイドブックにより調べてくださいね。
というあたりが、
>何気に私の質問の答えになってなくてよくわかりませんでした。
ということになるのかもしれません。
しかし、このような情報は本屋さんに行けば
数々の受験情報誌や受験案内から知ることもできますし、
わざわざ質問するまでもないことです。
こういった、調べればすぐにわかることは、まず自分で調べ、
それでも判らないことを質問するべきでしょう。
余談になりますが、学校へ入ってからも、レポートなど与えられた課題や、
疑問に思ったことは、まず、自分で調べなければなりません。
そうした意味からも、情報収集力というものは、非常に重要です。
>じゃ、何で国文に進学したの?(って、意地悪な質問ですが、面接で必ず聞かれ
>ますよね?)相手=試験官の納得する回答(ここ、「解答」じゃないですよ)が
>できる自信ありますか?
これは皮肉などではなく、とても大事なことです。
「自分がなぜ看護職を目指したいのか」を、第三者に説明できるくらいの、
はっきりした目的意識を持って臨まないと、
厳しい学校の授業に付いていくのは、つらくなると思います。
はっきり言って、ただ「がんばる」だけでは、どうにもならないです。
もちろん、国文科だから、どうこうという意味ではないし、
国文科をバカにしているとは、とうてい思えません。
相談者の文面から見て、この人は思い込みが激しく、
すぐに感情的にパニックになってしまう人のようですね。
(こういう人は、看護職としての適性にも疑問を感じますが…)
冷静になって、なるかんさんのアドバイスに、もう一度耳を傾け、
自分の進むべき路について、よく考えてみてほしいものです。
電子メールは、手軽で便利なコミュニケーションツールですが、
相手が、実際に会ったこともない人である場合、文面だけでは、
細かいニュアンスまでは伝わらないため、意思の疎通を欠き、
トラブルになることもあるようです。
今回のことも、そうした難しさの一例と言えるかもしれません。
何やら、偉そうなことをいってしまいましたが、
なるかんさんの真意が伝わらなかった今回の一件が、
あまりにも残念だったので、つい一言申し上げたく、
メールを差し上げました。
看護系学校の受験情報源は意外に少ないので、
情報が豊富で確かな、なるかんさんのホームページを
頼りにしている受験生は数多いと思います。(私もそうでした)
「なる!看」は、これからも、
看護系受験生のための頼れる情報基地であってほしいと思います。
陰ながら、応援しています。
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前回掲載のメールの件については、たくさんの方からご意見や励ましの言葉をい
ただきました。本当にありがとうございました。このメールはその内の1通です。
ありがとうございます。
で、メールの冒頭
私は現在、国立の医療短大の1年生で、42歳の男子です。
を読んだ時、なるかん、ビックリしました。
「42歳」といえばなるかんと同年齢です。リターン受験生が多いこと、看護士を
めざす男性が多いことは、認識(これも、実はこのメルマガを出してから知った
ことです)していましたが「医療短大に入学する42歳の男性」は、なるかんの想
定外でした。このあたり、なるかんは年齢に対してある種の偏見をもっているな
あと反省しています。
と共に、何かとっても勇気を与えていただいた気がしました。
そこで、どうして看護学校をめざされたのか、そのあたりを教えてください、と
お願いしました。それに対して次のようなメールをいただきました。
ご丁寧なご返信、本当にありがとうございました。
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私も、自分が看護士を目指すことになろうとは、ほんの2年ぐらい前には思って
もいませんでした。しかし、今になって思うと、ずいぶんと回り道をしたけれど、
やはり、こうなるべくしてなったのかな、という気がします。
~♪~~♯~~♭~~♪~~♯~~♭~~♪~~♯~~♭~~♪~~♯~~♭~
私と医療との関わりは、3歳の頃に発症した小児ぜんそくに始まります。
ぜんそく発作というのは、とても苦しいもので、
注射や吸入で楽にしてもらうことは、本当にありがたいことでした。
小学校の頃は、ぜんそくで学校も休みがちでした。
4年生の秋ごろに、かかりつけの病院の紹介で、全寮制の養護学校に転校し、
そこで、寄宿舎生活をしながら、小学校を卒業することになります。
卒業後、普通の中学校に戻り、漢方薬や体質改善の注射など、
いろいろな治療法を試みるのですが、根治するには至りませんでした。
(今では、すっかり治り、ぜんそく発作は起きなくなりました。)
そして、 高校を卒業後、公務員として働き始めたものの、
医者になって、これまでお世話になったご恩返しがしたい。
病気に苦しむ人たちの力になりたいという思いが強くなり、
医学部受験を決意し、2年勤めた後に仕事を辞め、浪人生活に入りました。
結局、受験は失敗に終り、
その後はいろいろな仕事を転々とすることになります。
思えば、医者になれなかったことで、
医者とは違った方法で自分に何ができるかを、探し求めての彷徨でした。
ある時、アルバイト先で知り合った人に、栄養士になれば、
食事療法による栄養指導という仕事ができることを知らされ、
栄養士という仕事に、気持ちが傾くようになりました。
そこで、専門学校に通って、栄養士の資格をとりました。
ところが、実際に栄養士になって働いてみると、
自分の希望していたような仕事ができる見込みはなく、
2年ほど、給食会社で病院給食(委託)の仕事をして、
管理栄養士の資格を取ったのを機に、栄養士の仕事を辞め、
再び自分探しの日々が始まりました。
フリーターのような生活が続いていたある日、求人情報誌を見ていると、
民間の福祉サービス会社が、訪問入浴サービスの仕事の募集をしていました。
自分にとっては未知の分野でしたが、興味を引かれ、そこで働くことにしました。
訪問入浴とは3人1組のスタッフが、寝たきりの高齢者の自宅を訪問し、
ベッドのそばに浴槽をセットして、お風呂に入れる仕事です。
仕事はやりがいもあったし、自分にも向いていると思いました。
そのうち、介護保険制度が始まるとともに、勤めている会社も事業を拡大し、
私は、デイサービスセンターへ転勤になりました。
デイサービスとは、障害のある高齢者の方を自宅からセンターまで送り迎えして
高齢者の方が、お風呂に入ったり、食事をしたり、リハビリや、
レクリエーションをしたりするのを、お手伝いする仕事です。
それなりに苦労もありましたが、ここでもやりがいを感じて働いていました。
そんなある日、いつものように顔なじみの高齢者の方と話をしていると、
身体の調子のこととか、病気の話になりました。
そういう話題になると、説明ができなかったり、
話しが続かなくなってしまう自分に気づいたとき、
いかに自分がそういったことについて
勉強不足であるかを痛感させられたのです。
また、自分の仕事は「介護」でした。
介護職は医療行為と呼ばれることはできません。
そこに仕事の限界を感じるようになり、てきぱきと血圧を測ったり、
医療行為をこなしていく同僚の看護婦さんを見るにつけ、羨ましくもあり、
自分もここまでできるようになりたい、という気持ちが強くなっていきました。
それでも、「看護士」という仕事は、
まだまだマイナーな存在だと思っていたのですが、そのうちに
会社にも、ちらほらと看護士さんが入ってくるようになったことや、
昨年の春に、同僚の32歳の男性が、准看護婦の養成校に入学したという話を聞
き、その存在感と現実味が、ぐんと増したのでした。
そして、いったんは、遠のいていた感のあった医療の世界に、
私はもう一度呼び戻されていったのです…。
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これを読んで、私もがんばろうと思われた方、たくさんいらっしゃるでしょう。
なかには、「この方は随分恵まれた環境なのでは」と羨ましく思う方もあるかも
わかりません。なるかんもそう思いました。で、さらにご質問をしたのです。
それへのご返信「私が夢を実行に移せた理由」は、次回メルマガに掲載します。
お楽しみに(今回は、このパターンが多いですね)
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4.編集後記
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前号の編集後記で、「掲示板書き込みへのレスを拝見していて、会員制にした方
がいいのかなあと思っています」と書きましたが、結局掲示板、閉鎖しちゃいま
した。掲示板を再開して欲しいというご希望もチラホラいただいていますが、ど
うするかは、現在思案中です。
ところで、掲示板は8月16日に閉鎖したのですが、なぜかその直後からホーム
ページへのアクセスが増えています。不思議ですね。
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