自分に合いそうな看護学校が見つかったら、次に確認するのが入試方式です。
看護学校の入試は、一つではありません。
一般選抜のほか、学校推薦型選抜、総合型選抜、社会人を対象とした選抜など、学校によって複数の入試方式が設けられています。
社会人の場合、
「社会人だから社会人選抜を受ければよい」
と思うかもしれません。
しかし、必ずしもそうとは限りません。
学校によって、
- どの入試方式があるか
- 誰が出願できるか
- どのような試験を行うか
- いつ出願するか
が異なるからです。
まずは、看護学校にはどのような入試があるのか、全体像を知っておきましょう。
入試方式は学校によって違う
看護大学でも看護専門学校でも、入試方式は学校によって異なります。
また、同じような内容の入試でも、学校種や学校によって名称が違うことがあります。
大学では、主に、
- 一般選抜
- 総合型選抜
- 学校推薦型選抜
という名称が使われています。
看護専門学校でも、
- 一般選抜
- 推薦選抜・推薦入試
- 総合型選抜・AO入試
- 社会人選抜・社会人入試
など、さまざまな名称が使われています。
さらに、学校独自の名称を付けた選抜を実施している場合もあります。
そのため、
入試方式を全国一律の分類で考えないこと
が大切です。
入試の名称だけではなく、その学校の募集要項を見て、出願条件や選考方法を確認します。
一般選抜
一般選抜は、幅広い受験者を対象とする入試方式です。
学校によって異なりますが、
- 国語
- 数学
- 英語
- 理科
- 小論文
- 面接
- 書類審査
などを組み合わせて選考します。
社会人であっても、出願資格を満たしていれば一般選抜を受験できる学校はあります。
つまり、
一般選抜は高校生だけが受ける入試ではありません。
社会人にとって一般選抜を候補にできるかどうかは、試験科目や受験までに確保できる学習時間なども関係します。
ただし、この段階では「一般選抜は難しい」と決めつける必要はありません。
まず、候補校の募集要項で、
一般選抜では何が課されるのか
を確認します。
総合型選抜・AO入試
総合型選抜は、学力試験の結果だけでなく、志望動機、適性、意欲などを含めて総合的に評価する入試です。
大学では、現在「総合型選抜」という名称が使われています。
専門学校では、「総合型選抜」のほか、「AO入試」などの名称が使われていることもあります。
選考方法には、
- 志望理由書などの出願書類
- 面接
- 小論文
- 学力を確認する試験
などがあり、内容は学校によって異なります。
また、学校説明会やオープンキャンパスへの参加などを、出願に関連する条件としている学校もあります。
「総合型選抜だから学力試験がない」
とは限りません。
名称だけで判断せず、募集要項で選考方法まで確認しましょう。
学校推薦型選抜・推薦入試
学校推薦型選抜や推薦入試では、高等学校などからの推薦を出願条件とするものがあります。
大学では「学校推薦型選抜」という名称が使われています。
専門学校では、「推薦入試」「推薦選抜」など、学校によって名称が異なることがあります。
推薦と聞くと、
社会人には関係のない入試
と思うかもしれません。
実際に、卒業後一定期間が経過した社会人には利用しにくい制度もあります。
一方で、出願条件は学校によって違います。
そのため、名称だけを見て最初から候補から外すのではなく、
自分が出願資格を満たすかどうか
を募集要項で確認します。
社会人選抜・社会人入試
社会人を対象とした選抜を設けている看護学校もあります。
「社会人選抜」「社会人入試」など、名称は学校によって異なります。
一般選抜とは別の日程や選考方法で実施されることもあります。
ただし、
社会人であれば誰でも受験できるわけではありません。
例えば、
- 年齢
- 高校等を卒業してからの期間
- 職歴
- 就業経験
などについて、学校独自の出願条件が設けられている場合があります。
また、選考方法も、
- 小論文
- 面接
- 学力試験
- 書類審査
など学校によって異なります。
ここで重要なのは、
社会人選抜は社会人にとって有利な入試
とすぐに結論を出さないことです。
まず、社会人選抜とはどのような入試なのかを理解する必要があります。
一つの学校に複数の受験機会があることもある
候補校を調べると、一つの学校で複数の入試方式が実施されていることがあります。
例えば、
- 社会人選抜
- 一般選抜
の両方に出願できる場合もあります。
一般選抜についても、複数の日程が設けられていることがあります。
そのため、
「この学校を受けるかどうか」だけでなく、「どの入試方式で受けるか」
も確認する必要があります。
ただし、同じ学校ならどの入試方式でも自由に受けられるとは限りません。
出願資格のほか、
- 専願か併願可能か
- 他の入試方式との併願が可能か
- 合格した場合の入学手続
- 出願期間や試験日の重なり
なども学校によって異なります。
具体的な条件は、必ず最新の募集要項で確認してください。
同じ「面接」「小論文」でも入試方式によって組み合わせが違う
看護学校の入試では、面接や小論文が課されることがあります。
しかし、
社会人選抜=面接と小論文
一般選抜=学科試験
と単純に分けることはできません。
一般選抜で面接が行われることもあれば、社会人選抜で学力を確認する試験が行われることもあります。
同じ名称の入試であっても、学校によって試験科目や選考方法は違います。
したがって、
入試方式の名称より、「実際に何を受験するのか」を見ること
が重要です。
まず最新の募集要項で確認する
入試について調べるとき、最も重要なのが志望校の最新の募集要項です。
学校案内や受験情報サイトでも概要を知ることはできます。
しかし、
- 出願資格
- 募集人数
- 入試方式
- 試験科目
- 出願期間
- 試験日
- 合格発表日
- 入学手続
などは、年度によって変更されることがあります。
特に、前年に社会人選抜があったからといって、次の年度も同じ条件で実施されるとは限りません。
候補校が決まったら、
受験する年度の募集要項を学校公式サイトで確認する
ことを基本にしてください。
募集要項がまだ発表されていない時期であれば、前年度のものを参考にすることはできます。
ただし、それはあくまで参考情報です。
新しい募集要項が公開されたら、必ず確認し直します。
入試方式を一覧にしてみる
候補校が複数ある場合は、学校ごとに入試方式を書き出してみると分かりやすくなります。
例えば、次のように整理します。
| 確認項目 | A校 | B校 | C校 |
|---|---|---|---|
| 一般選抜 | |||
| 社会人選抜 | |||
| その他の選抜 | |||
| 出願資格 | |||
| 主な試験科目 | |||
| 出願期間 | |||
| 試験日 |
「自分に合った看護学校の選び方」で作った候補校の比較表に、これらの情報を加えてもよいでしょう。
大切なのは、
学校名だけを並べるのではなく、「自分がどの入試を利用できるのか」まで確認すること
です。
社会人だから社会人選抜、と決めない
ここまで見てきたように、看護学校には複数の入試方式があります。
社会人であっても、
- 社会人選抜を利用する
- 一般選抜を利用する
- 条件を満たす別の選抜を利用する
など、複数の可能性があります。
したがって、学校を選ぶときには、
社会人選抜がある学校だけを探す
のではなく、
この学校にはどのような入試があり、自分はどれを利用できるのか
という順番で確認します。
そして、利用できる入試が複数ある場合には、
どれを受験するのが自分に合っているか
を考えることになります。
その判断をする前に、まず社会人選抜がどのような入試なのかを、もう少し詳しく確認しておきましょう。
→ 次に読む:「社会人選抜とは」
(制度情報確認:2026年8月)