看護学校受験ガイド なる!看(第63号 2000年7月30日発行)

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います。
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1.お知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━みなさん、こんにちは。なるかんです。
猛暑が続いていますね。本当に暑い。
睡眠をたっぷり取って、夏バテしないようがんばりましょう。

さて、なるかんのホームページは現在のサーバーに移動してから1年が経過しま
した。サーバーの契約更改を機に、独自ドメインを取得し、ホームページの運営
を行っていくことにします。ドメイン名はもちろん「NARUKAN.COM」です。

ドメイン取得に伴い、なるかんのホームページにリンクしてくださっている方、
お気に入りやブックマークに登録いただいている方は、URLを

http://narukan.oc.to/(1年間使ってきましたので愛着がありますが)

から

http://www.narukan.com/(なるかんドットコムだ!)

に変更いただきますようお願いいたします。お手数をおかけしますがよろしく
お願いします。
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2.広告募集について
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独自ドメインでホームページを運営していくに当り、ページの運営費用にあてる
ため、バナー広告、紹介ページ作成サービス、メールアドレスレンタルサービス
を行います。

■バナー広告掲載
ホームページ、新着口コミ情報、受験Q&A、なんでも掲示板の各ページの上
にバナー広告を掲載します。掲載対象は、看護受験予備校、看護受験塾、看護
学校など、看護受験に関係するページに限ります。

■予備校・塾紹介ページ
全国の看護受験予備校や看護受験塾を看護学校を紹介するページを作成します。

■メールアドレスレンタルサービス
全国のなるかんファン(そんなもん、おらんで~との声あり)のために「お好
きな名前@narukan.com」といメールアカウントを年間1,000円でレンタルしま
す。

以上について、ご興味のある方はメールでお問い合わせ下さい。
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3.なるかんゼミ
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さて「准看護婦」という言葉が非常に多くマスコミにあらわれていますね。看護
婦、准看護婦として活躍されている方はもとより、これから看護職を目指すとい
うみなさんにとっても気の重い話題です。

なるかんは次の二つのことを考えました。

一つは、看護職であることの責任の重さです。専門教育機関を卒業しないと受験
資格すら得られない看護職の資格。その資格に伴う知識を悪用した犯罪が社会に
及ぼす影響の大きさ。「人の命を救う立場の者が云々」というような甘い感傷は
なるかんにはありませんが、「プロであること」に必然的に付随する高度な責任
に対する自覚の欠如。これは、この事件に限らず、今の日本に蔓延している風潮
です。なるかんは「文明衰亡」の兆しと見ているのですが、どうでしょうか。

もう一つは、欲望の肥大化とそれをコントロールできない人間の悲劇。テレビや
雑誌などからの豊富な情報は、個人の欲望へと変化し、日々蓄積する。それは、
慢性的なフラストレーション状態に人間を置いてしまう。知性が勝っているうち
はいいのですが、何かのきっかけでこのコントロールを失敗すると、歯止めがな
くなる。

豊かな世の中ということは、ひとり一人が自分の欲望を満たせる世の中です。以
前ならとても実現不可能だった「夢」が、どんどんかなう。夢を実現した「サク
セス・ストーリー」や「シンデレラ・ストーリー」が広く報道され、新たなチャ
レンジを生む。

社会の活力を維持するために大切なことかもしれません。でも、安易なチャレン
ジは、お金と時間と場合によっては生活の安定を失う大きなリスクも伴っていま
す。

掲示板や口コミ情報の書き込み、あるいはなるかんへの質問メールの内容の安易
さに対しては、このメールマガジン創刊当初からいろいろご批判をいただいてい
ます。「看護職」に真剣にチャレンジしている方なら当然知っておくべき初歩的
な質問を平気でする。その時の決り文句が「夢をあきらめられず」です。「昔か
らの夢」もよく聞きますね。

「夢を実現する」ためなら「甘え」も許されるというような幼稚な考えなので
しょうか。そのような考えの甘さ、幼稚さこそ、看護学校受験の面接の一番の
チェックポイントなのに。

口コミ情報の書き込みも、残念ながらほとんどは「自分で学校に聞いたら」とい
う内容ですね。

「難度と受験科目教えてください」もしばしば繰り返される質問。受験科目はと
もかく「難度」って?どの程度難しいかはだれでも気になるでしょうが、難しい
かやさしいかは相対的な判断ですから、何か基準がなければなりません。

こうした基本的なことについては、一応はホームページにすべて書いているはず
です。「看護受験FAQ」や「メールマガジン」「ブックガイド」にです。ペー
ジもろくに読まずに「夢を捨てきれず」だの「今からでも間に合うでしょうか」
なんて聞かされると、ついつい「勝手にしたら」って思っちゃいますね。

「お金がない」「子供を育てながら」「年齢が高い」普通はこんな条件だと看護
職の資格を取るのはたいへん困難です。なるかんのホームページはこのような条
件から看護職を目指す方に情報を提供することを目的にはしていません。また、
このような条件の方が看護職を目指すことについて、基本的には賛成しません。

それは冒頭にも書いたように看護職が「高度な専門職」であるということです。
看護婦・看護士資格の一番大きな特徴は何か。それは「独学」を一切認めないと
いう点です。「独学を認めない」とは「看護教育を実施してよい」と認可された
学校を卒業しない限り、資格試験を受験できないということです。

つまり資格を取るには「一定期間学校に通わなければならない」しかもそれは、
「3年間」という長期間です。この間の生活の安定と勉強時間の保証がない限り
基本的には看護学校に進学すべきではないというのがなるかんの考えです。

もちろん「お金がない」「子供を育てながら」「年齢が高い」などなど、あるい
はもっと厳しいハンディを乗り越えて、看護学校に通い、看護婦(士)の資格を
とり、立派にお仕事されている方がたくさんいらっしゃることでしょう。ただ、
そのためにたいへんな努力とその方なりの工夫をされたはずです。

人生をかけた真剣な戦いであったろうと思います。そこまでの決心がある方のみ
どうぞチャレンジしてください。そして、この真剣な覚悟を前提としてはじめて、

There is more than one way to be a nurse.
看護婦(士)になる方法はいろいろある

という言葉が生きてくるのです。
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4.看護受験Q&A
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─ 質問 ────────────────────────────────

なるかんさん、こんにちは。今は、8月からの夏期講習に向けて充電中です。
(要は夏休みですね)

今日は、相談したいことがあって、メールしました。突然ですが、第62号のメ
ルマガ拝見しました。実は、この質問にあった方と、私の悩みが同じなんです。

実を言うと、私も保健婦になりたくて、看護学校卒業後、保健婦養成所にいこう
と考えていました。しかし、同じ4年かかるなら、最初から看護大学に行きたい。
大学での教育も魅力だなと感じるようになってきたのです。

最初はあいまいな願望でしたが、両親も受かる学力があるのなら、大学を目指し
てもいいといってくれました。私は、文系の短大を卒業しているため、費用の面
から国立の大学を受けたいと考えています。

しかし、今不安なのは、やはり学力です。
なるかんさんの「あなたに合格できますか?」というセリフは、甘えた自分に
とって、よくぞ言ってくれたというカンジでした。

私は、高校を卒業して8年になります。
短大卒ですが、国、英、社の受験科目だったので、高卒で社会に出られた方と、
同じ学力だと思っていただいていいと思います。

ちなみに、6月のアカデミーの模試では、偏差値は54でした。
目標としている○○○大(看護学科)は、63.5で、全然とどきません。

アカデミーに通っているといっても、大学受験向きの授業ではないので、
センターの勉強などは独学でやらなければいけません。カリキュラムの中には、
社会がないので、これも独学です。正直、今の授業でもついていくのがやっとで
大学を目指すなんて、人には言えません。

問題点をまとめると、

1.看護学校と大学の受験勉強。
両方はじめて、どっちつかずにならないか。(これが一番こわいのです)

2.大学がダメなら、専門学校でもいいという意識があるので、
こんな気持ちでうけても結果は目に見えているかもしれない。
(でも、リターン受験なので、なにがなんでも勝負を決めなければ・・・
という焦りがあるのです)

ものすごく、甘えた悩みかもしれません。やるもやらないも自分次第。
なるかんさんに、ご相談することではないかもしれません。

決めるのは、あくまでも自分。それは、わかっていますが、なるかんさんの客観
的な意見というのもおききしたかったのです。きつい意見でも、本音でアドバイ
スをいただけるとうれしいです。
お忙しいところ申し訳ありませんが、どうかよろしくお願いします。
─ 回答 ────────────────────────────────

メールありがとうございます。
この方のように向上心、上昇意欲のある方というのは、指導をする側からすると
とても好感がもてて、なんとか「夢」を実現させてあげたいと思います。

昨年何度かメールをやり取りした方の事を考えています。この方からいただいた
ご質問は『メールマガジン第26号』に掲載しました。その後「数学だけ指導して
ほしい」ということでなるかんの塾にお越しになったので直接お目にかかってい
ます。結局都合があわず一度お目にかかったきりで、その後メルマガで紹介した
『受験術』の本をお貸ししたりして何度かやり取りが続きました。

あなたのように非常に向上心があり、がんばり屋さんという印象でした。さて、
入試の結果はどうだったのでしょうか。それが、残念ながらその後連絡がなく、
どのような結果でどういう進路を歩まれているのかわかりません。礼儀正しい方
でしたから、合格されたならきっとお知らせくださったはず。ということで、残
念な結果になったのではと気にしています。

向上心、チャレンジ精神に富んだメールをいただくと「やる気があり、よく進路
を考えているしっかりした方だから、きっと大丈夫ですよ」なんて、本気で励ま
してしまうのですが、結果はなかなか厳しいものがあります。

受験勉強のコツとして、まず「志望校を決める」ということがあります。これは
「志望校を決めたら途中どんなことがあっても必ずその学校は受験する」という
ことで、偏差値60の学校を志望校にしたら、途中の模試の結果がたとえ偏差値40
であっても、50であっても、とにかくその学校を第一志望にして最後まで頑張る。
模試の結果をにらみながら、志望校を下げると失敗しますよというアドバイスで
す。

あなたの場合は、この逆ですね。志望校のレベルを上げることをどう考えるか?
上にご紹介した方の例も志望校の上方修正です。それにともない、試験範囲が拡
大する点もあなたに似ています。

なるかんの印象では、国立大受験は難しいのでないでしょうか。でもわざわざ
メールでご相談されるくらいですから、国立大受験にかなり気持ちが傾いている
ようですね。

センター試験まで後5ヶ月ですから根拠のない希望的な考え(宝くじを買ったら
何となく当るような気になる、試験を受ければなんとかく自分は受かるような気
になる。人間て、自分に都合のいいように考えがちですものね)では仕方ありま
せん。

幸い志望校が国立大学ですから昨年の入試データは簡単に入手できます。ボー
ダーラインもわかります。インターネットなら次のサイトが参考になります。

◆代々木ゼミナール http://www.yozemi.ac.jp/
大学入試センター試験得点分布表(2000年度入試追跡調査結果)
http://www.yozemi.ac.jp/bunpu/center/index.html

◆代々木ゼミナール http://www.yozemi.ac.jp/
2000年度 国公立大入試状況一覧表
http://www.yozemi.ac.jp/nyushi/alpha/k-jokyoichiran/index.html

自分の志望校の入試科目について、昨年のセンター試験の問題をやってみましょ
う。まだまったく手をつけていない科目もすべてやります。そしてその結果と、
上記のサイトなどで得られるボーダー得点を比べてみることですね。

ボーダーとの得点差を後5ヶ月、どの科目で何点アップして解消するのか具体的
に計画が立つかどうか。まずこれくらいのことはやってみてください。センター
試験は、現役生がそれを意識して高校3年間を過ごせば大したことない問題です
が、大学受験の経験のない方がチャレンジするとなると大変です。

何はともあれセンター試験の問題をやってみてください。それでも「出来そう」
「やってみる」ということであれば、センター試験対策の問題集はたくさんあり
ますから、自習できないことはないでしょう。
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5.編集後記
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独自ドメインを取得しました。なるかんにとっては2つめのドメインです。
ドメインまで取ったのですから、ホームページもこれから力を入れて充実させて
いきますね。今後ともよろしくお願いいたします。

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