看護学校受験ガイド なる!看(第54号 2000年2月27日発行)

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2.なるかんゼミ
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3通のメール

【1通目】
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はじめまして。

看護学校受験のことでなるかんさんにメールをだしたいのですが、その内容は、
メールマガジンにのってしまうのでしょうか。
いろいろ事情があり、できればのせていただきたくないのですが・・・。

私自身、メールマガジンで、皆さんのがんばりに刺激を受けたり、励まされたり
しています。それなら、今度は私がその情報を提供する番。そう思うのですが、
私は職場に内緒で勉強、おまけに住んでいる地域は田舎なので、志望校などが
のってしまうと不安なのです。

そんなこそこそしながら、看護婦を目指すのか、とお叱りを受けるかもしれませ
ん。本気なら、堂々と胸を張って勉強しろ!

確かに、そう言われれば返す言葉もありません。でも、私は、一時の気まぐれで
看護婦を目指しているわけではありません。「本当に看護婦になりたいのか?」
自問自答の毎日で、ここまでたどり着くのに何年もかかりました。今、やっと決
心が固まったところです。

なるかんさんのメールマガジンを読み、ガイドブックを買い、志望校を決め、過
去問の問題集も買いました。でも、勉強の仕方で悩んでいるのです。そのことに
ついても、ご相談したかったのですが・・・。

自分勝手な内容を、長々と書いてしまって申し訳ありません。
矛盾しつつも、これが今の私の正直な気持ちです。

なるかんさんも、お忙しいでしょうが身体に気をつけてください。
それでは、失礼します。
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載せられるのが嫌だって書いてあるメールをオマエは載せるの?

【2通目】
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なるかんさん、こんにちは。
大変お忙しいなか、お返事ありがとうございました。

前回のメールでは、自分勝手な内容を長々と書いてしまい申し訳ありません。な
るかんさんのお返事を読み、自分はかなり甘い考えだったと恥ずかしく思いまし
た。もし、なるかんさんを不愉快にさせてしまっていたらお詫び申し上げます。

確かに勉強の仕方などは、メルマガに書いてあります。それを、あえて質問する
のは失礼なことでした。ただひとつ言いわけさせていただくと、時間のプレッ
シャーに押しつぶされそうになっていたのです。

私は、高校を卒業して8年。得意科目といえば、国語くらいで、他の科目に関し
てはゼロからのスタートです。英語は、中一の問題集を買い、数学、生物、化学
は、看護学校受験用の問題集を買いました。しかし、毎日勉強しているのですが
進み具合が遅く、見当違いのことやっているのではと不安になったのです。決し
て、なるかんさんの勉強方法を批判しているのではありません。自分が信じられ
なくなったのです。

あと一年。最初の模試は6月にあるのに、基礎もできない。時間がない、時間が
ない。頭に浮かぶのはこのことばかりでした。私は、勤めているため、平日は2
~3時間しか勉強できません。まず基礎力をつけなければ話にならない。わかっ
ていても、みんなにどんどん先を越されていくような気がしてこわかったのです。

こういったことは、掲示板に書いたほうがいいのかもしれません。
でも、メルマガにも「まだはもう。もうはまだ」という言葉がありましたよね。
もう一度冷静になって、計画を立てたいと思います。

自分の気持ちの確認のためにも、志望校を書きます。

1 ***************
2 ***************
3 ***************

受験科目の多さに、圧倒されてしまいそうです(苦笑)。

>きちんとした文章をお書きになれる方ですから、基礎力は大丈夫です。
>がんばってください。
ありがとうございます。すごく、うれしいお言葉です。
なるかんさんも、お忙しいでしょうが、がんばってくださいね。
それでは、失礼します。
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【3通目】
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なるかんさん、こんにちは。

先日は、お返事をありがとうございました。なるかんさんの、「まだまだ時間は
十分ある」という言葉に、とても励まされました。

私は「問題集に手をつける。そして一通り終わらせてあとはひたすら繰り返す」
一刻も早くこの状況にもっていきたいとあせっていました。自分は、のんびりし
た性格なので、人一倍早く進まなきゃいけない。あとになってあせらないよう、
時間の余裕をつくりたい。この思いが、よけい自分を空回りさせていたようです。

わからないまま問題集を終わらせたって、何の力にもなっていないはずなのに。
今は、じっくり基礎にとりかかる時間なんだ。そう自分にいいきかせて、やっと
おちつきを取り戻しました。

>基礎固めなんて12月までに終えればいいのです。
>基礎が出来ていれば看護学校には必ず合格するのですから。
>基礎→応用→実戦
>なんてウソです。
>基礎→基礎→基礎
>です。

私は、基礎→応用→実戦をそのままうのみにしていました。6月までに基礎、
11月までに応用、それ以降はひたすら過去問。こんなアバウトな計画を立ててい
たのです。

大事なのは基礎なんですね。数学も、もう少しレベルを下げて中学の問題集から
やりたいと思います。(今のは、かなり無理してやっていたので)

話は変わりますが、メルマガを再び読破しました。一度全部読んだはずなのに、
忘れてる部分も多くて、新鮮な気持ちで読めました。そこで思ったのは、なるか
んさんのアドバイス、そして、皆様からの質問メールに助けられているというこ
とです。

誰かが質問してくれたことで、私自身わかったこともあります。誰かの悩みが、
私と同じだったりもしました。みんなに、励まされて力をもらっている。それに
気づいたとき、私はいいようもなく恥ずかしくなりました。

前に、この質問メールはメルマガに載せないで欲しいといいましたよね?その言
葉、撤回します。私のメールが、皆様の役に立つならどうぞ引用してくださって
けっこうです。私自身、「情報が欲しい。でも提供はしません」なんて卑しい性
格じゃ、看護婦になんてなれないと思ったのです。

もしかしたら、私と同じ悩みを抱えている人もいるかもしれない。誰かの力にな
れるなら、うれしいことです。

これからのメルマガは投稿形式のようなので、私のような質問メールは必要ない
のかもしれません。でも、無理にではなく、もし必要なときは、メールを引用し
てくださってかまわないということです。

学校の情報も、わかり次第、口コミ情報に書きこみたいと思います。

それでは、このへんで。
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というわけで、この方から頂いたメールをご紹介させていただきました。とても
素直で純粋な方なんだと思います。ある経営コンサルタントが「勉強好き、素直、
プラス発想」と伸びる3条件をまとめています。

「勉強好き」と言うのは、受験生だから勉強するのは当たり前。そういう意味で
はありません。ガイドブックを買って調べる。メールマガジンを読む。掲示板の
いろいろな記事を参考にしたり自分でも書き込んでみる。学校見学にいく。学校
説明会にいく。などなど、いろいろな情報源から積極的に学ぶという姿勢のこと
です。合格体験記を読むと、皆様「勉強好き」なのがよくわかります。

「素直」というのは、納得できるアドバイスは受け入れるということ。次の「プ
ラス発想」とも関わるのですが、人間というのはなかなか自分の行動パターンを
変えることが出来ません。「おっしゃる意味はよくわかり、自分もそうしたいの
ですが、でも私は****なので、無理です」こうしてなかなか行動パターンを
変えられずあっという間に1年が過ぎる。

3通のメールを紹介させていただいた方は、とても素直で頭のよい方ですから、
なるかんの不親切な返信メールにもかかわらず、どんどん前向きに考え方が変わ
り、それにつれてメールも明確でアグレッシブな内容に見事に変わってますね。

来年の受験目指してこのメールマガジンをお読み頂いているあなた。時間はたっ
ぷりあります。焦る必要はないですから、じっくり取り組んでください。長い間
勉強していなくて、何からどうはじめたらいいのかわからないという方は、とり
あえず、高校受験レベルの漢字の練習。数学の計算練習、現代文の読解練習をお
すすめします。1、2ヵ月やってみてください。その間に少しずつ頭が「勉強な
れ」してきて、看護受験レベルの勉強にも対応できるようになります。

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3.合格メール
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今週頂いた合格メールをご紹介します。
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看護学校に無事合格することができました。

私は今33歳で、2人の子供がいます。
昨年の8月に看護学校へ行く事を決心しました。
考えてみると私は、叱咤されたことで合格できたような気がします。感謝してい
ます。

まず最初に相談した現在看護学校在学中の友人。相談した直後に書店に一緒にき
てくれて参考書を選んでくれました。彼女は「今年は難しいかもね」と厳しい言
葉をたびたびかけてくれました。高校卒業後全く勉強らしいものをやっていな
かったし、その数学の参考書を見たとき、自分でも「これは予備校に行ったほう
がいい」と思い、9月から通いました。

その予備校では先生に叱咤されました。先生は生徒よりエネルギーを使って教え
てくれていたように感じて、そんな先生の姿に感動しつつ授業を聞いていました。
途中から入ったので教科書はもう終わりの方でしたが、毎日の宿題と予習は必ず
欠かさないようにして、子供が寝たあと9時ころから1時ころまでを学習の時間
にあてました。授業は時間あたりXX円払っているのだと考えると眠ってもいら
れなくて集中できました。

そしてなるかんさんのHPを知ってなるかんさんに叱咤されました。きびしい言
葉の数々...毎回送っていただいたメールマガジンにどんなに焦らせてもらっ
たことか。「さぼっているヒマはないぞ」と思わされました。

予備校に入って最初の模擬試験では志望校の合格確率が40~55%のC判定で
した。3回目の模擬試験では1校がB判定(合格確率60~80%)、他はA判
定(同80%~)となりました。

今年絶対に入学したいと思い、4校受験しました。国立昭和の森と、杏林大学医
学部付属と、都立は合格しました。東京厚生年金は補欠合格でした。模擬試験の
結果がすべてではないと思いますが、社会人のかたは自分が今どの位置にいるの
か、自分の弱点はどこかといったことを客観的に見せてくれるし、勉強の励みに
もなると思うので、模擬試験を受けてみることをおすすめします。

杏林大学医学部付属は大きな講堂が試験会場で、受験するひと数もかなり多かっ
たので圧倒されました。トイレは多く用意されていたようですが、間に合ってい
たのかは疑問です。私は試験が終わるとすぐに急いで行きましたので大丈夫でし
たが、済ませて講堂に戻るときすごく並んでいたので、かなり待ったひとも多
かったと思います。トイレはできるだけ早く行くのがいいと思います。

面接は、やはり家庭と学校の両立に関することをどの学校でも質問されました。
この事に関する質問が時間的にも一番長かったです。支援者がたくさんいること
を強調しましたが、受験勉強も頑張れたのだからだいじょうぶですねと、好意的
に言ってくださる方もいました。面接対策としていろいろな質問の答えを考えて
行きましたが、その他に結局聞かれたのは、看護婦をめざす理由、通学に要する
時間(これはよく聞かれました)、などでした。

子供を持つ母親としての感想です。私の子供は5歳と8歳(小2)で、夫はいま
せん。私の実家は都内ですがここから2時間ほどかかる場所で、母はフルタイム
で働いているので、普段はあまり頼る事はできませんでした。5歳の子は保育園
でみてもらっていましたが、8歳の子は学校から帰ると私の帰宅時間まで留守番
を強いられることとなりました。お友達のお宅にお邪魔させていただくこともし
ばしばでした。

子供には本当に我慢してもらう事が多くて可哀相なのですが、率直に今後のこと
を子供とも話しました。納得してくれたかはわかりませんが、母親がなにをやろ
うとしているのかはわかったようです。それまでは夜もずっと添い寝をしていた
のに、急に兄弟2人で寝なくてはならなくなって、ぐずることもしばしば...
そんな時は参考書片手に添い寝してました。9時までは子供と過ごす時間と決め
てメリハリをつけて気分転換したり...でも、試験が近づくにつれて子供との
会話も上の空になりがちでしたが...

学校に入ってからのほうがずっと大変だということは皆さんから聞きます。そう
すると、この家庭状況はこれからもずっと続くのでしょうし、実際看護婦になっ
てからもまた大変でしょう。だから受験勉強と家庭が両立できないとしたら、そ
の先も難しいだろうと思いながらやっていました。合格した今も今後の事を考え
ると不安も多いのですが、来年には実家の近くに引っ越して実習などに備えるつ
もりでいるので、それまで頑張ろうと思っています。

大変なときは自分一人で全部しょいこまないこと、まかせられることは他人にま
かせてできるだけ気持ちを軽くもつこと。受験勉強は決して全て無駄になるわけ
ではないと思うので(とくに生物や英語)、もう看護婦になるための勉強が始
まっていると考えるのはどうでしょうか?やる気がでますよ。

私の場合、生物はモノクロの参考書だけではどうも納得いかずに、カラーの「図
説生物」という本を買ってきて読んだところとっても分かりやすかったし、記憶
しやすかったです。この本の1項目読み終わるごとに問題集2冊のその部分をや
りました。これをお正月の1週間でやったら基本的なところはほぼ分かるように
なりました。「図説生物」おすすめです。

つらい思いをしているのは自分だけではないので、くじけずに一緒にこの道をめ
ざしましょう!!
いつか一緒に仕事をするかもしれない皆さんに、心からエールを送ります。

なるかんさん、今年もまたあの叱咤激励を頑張っている皆さんに送ってあげてく
ださい。たしかに同じ事の繰り返しになってしまうというのも分かりますが、リ
アルタイムで送られてくるメールマガジンにはHPの資料とは違うエネルギーが
あります。

あたかもなるかんさんがこのメールマガジンを発行するのに費やしているエネル
ギーが、そのまま送られてくるように、です。そうしたらまた来年私のようにう
れしい気持ちになる人がたくさんでると思います。

私は本当にうれしいです!!
本当にどうもありがとうございました!!
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いつもいつも思うことですが、合格される方はやはり合格するような勉強をされ
ています。取り組み方が真剣です。この方は8月に看護学校への進学を決意し、
勉強のスタートはそれからです。それでも、入試までに模試を3回も受験され、
短期間に見事に成績アップを果たされています。

こうして短期間でうまく合格できる方に共通するのは、国語力がしっかりしてい
るという点です。読み書きが勉強の基本ですから、国語力の優劣は非常に大きな
ポイントになります。「看護受験イコール理系」と考えている方が多いですが、
国語力なき受験はなかなか大変です。逆にある程度の国語力があったら、看護受
験(専門学校)の範囲は狭く、問題の難易度は低いのですから、短期間で合格レ
ベルに上げることが可能です。この方の合格がそれを見事に実証されています。

来年の受験をめざしている大学生のあなた、社会人のあなた、主婦のあなた。ほ
とんどの方が、この方よりは勉強に打ち込める環境なのではないでしょか。です
から、自分の環境が勉強に向いていない、会社や大学を辞めて受験勉強に専念し
たいと甘えたことを考えないで、今の自分の環境でどうすれば効率的な勉強が続
けられるかに知恵を絞ってください。がんばりましょう。

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4.編集後記
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クイズ。この号から変更していることが一つあります。さて、何でしょうか?

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発行数:873部 (Pubzine151部/まぐまぐ722部)
発行者:なるかん

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