看護のAO入試って岩手県立大学しかやってないんですか?専門学校には、AO入試ってないんですか?

AO入試については、同志社大学AO方式の概要 にわかり易くまとめてあります。以下一部を引用します。

AO

AOとは「アドミッション・オフィス」という英語の略で、“入学者を審査する事務室”を意味します。

オフィスは、各学部から選出された教員と、学長に任命された職員により構成され、各学部の教学計画にもとづく入学者選抜方針を受けた上で、各学部と協力しながら入学審査を行います。

AO方式による選抜とは

一般入試が、入試シーズンに出願してくる応募者を待って、ペーパーテストを実施し、合格者を決定する受動的な選抜方式であるのに対し、AO方式は、同志社大学で学びたいという強い希望を持ち、かつ多様な能力を持つ学生を、シーズンを問わず全国各地から掘りおこし、書類選考と面接で入学審査をする能動的な選抜方式です。

筆記試験の代りに行う書類選考では、提出された詳細な自己紹介書、志望理由書、調査書、推薦書、エッセイ等により、本人が高校入学後から現在までに身につけた学習成果や、学習以外のすべての成果を、時間をかけて審査します。この関門を突破した合格者にはあらためて十分な面接を行い、あらゆる角度から総合的に評価をした上で入学者を決定します。

一般入試が「ふるい落す」一斉入試とすれば、この方式は優秀な人材を積極的にピックアップする、等身大の個人入試といえるものです。一定のアピールポイントを持ち、それを第三者に説明し、説得できる能力があれば、自分の意志で出願できる、自薦型の公募入試であることが大きな特徴です。

AO選抜はいわゆる一芸一能入試ではない

AO方式による選抜は、このように、いわば全人格的試験法とも言えるものです。たとえば、一芸一能でいかに優れていても、書類選考や面接の段階での総合的な評価の結果、本学にふさわしくない場合は当然不合格となります。

つまり、AO方式は、知識の多少だけを問うのではなく、単に一芸一能だけを評価するものでもなく、大学での学習に対する意欲や入学後の能力の伸長などについてもその可能性を探り、多様な個性や能力を適切に評価することのできる方式です。

(同志社大学AO入試の概要より引用)

以下は、この記事執筆時の状況です。現状は、各自でご確認ください。

このAO入試(アドミッション・オフィイス入試、もしくはアドミッションズ・オフィス入試)を岩手県立大学が公立大学として初めて実施することが話題となりました。看護学部では定員90名中4名をAO入試で選抜します。

AO入試は上記のように大変手間暇かかる制度ですから、あまり一般化するとは思えません。社会人入試が、中味的にはAO入試に近いのではないでしょうか。